ダニエル・スミスすごいですね

2020年5月23日

「ダニエル・スミス」の効果

水彩画を描く人は誰でも、水彩画らしい効果を絵の中に活かしたいと思って描くことでしょう。

水彩画はにじみやぼけ、ムラに特徴があり、そういう効果を狙ったテクニックは多いです。ウェット・イン・ウェット、バックラン、ソルト、グラニュエーション…どれも美しいにじみを生み出す技術です。難しいものから簡単なものまでありますが、中でも「グラニュエーション(粒状化)」はちょっと特殊です。

水分を多く含ませた紙に描くと、絵の具が粒状に集まってざらりとしたムラができることがあります。それが「グラニュエーション(粒状化)」なわけですが、要は絵の具の材料によって起きることなので、絵の具によっては全く起こりません。粒状化しやすいかどうかは、絵の具に小さく記載されていることがあるので、それを確認し、試すほかはありません。逆になめらかに仕上げたい場所にうっかり粒状化する絵の具を使うと残念なことになるので注意が必要です。

ところがダニエル・スミスの水彩絵の具を使うと簡単に粒状化が出来て分離が起こるという話を知り、早速試してみました。聞き慣れないメーカーですが、最近流通し始めたばかりのようで、普通の画材店では取り扱いがほとんどありません。アマゾン楽天では入手可能。

ムーングロウ

Moonglow:黒っぽい色から紫のにじみと粒状化もバッチリ

にじみ方によっては青色も出るそうです。

アンダーシー グリーン

伝わりにくいですがボケ足は黄色が強くなります。粒状化あり。

画像ではわかりにくいですが、ボケ足はかなり黄色くなることもあります。こういった緑は風景でも花でも意外と使いどころ多いので重宝しそうです。

ルナブルー

強い粒状化と、ボケ足が澄んだ水色に変化

シャドーバイオレット

粒状化と、ボケ足はピンクと青に変化

黒に近い色から赤と青に分離。これが一つの絵の具で出るというのが驚きです。

実は先日描いた風景画で使ってみました。右手の奥の森、あたりです。初めてだったので目立たないところから使ってみたのですが、これなら使いやすいだろうな、という感触でした。

右奥も森あたりに、アンダーシーグリーンとルナブルーを少し

普段、水彩画らしい効果に苦労してると、この絵具の効果はまさにチートです、すごい威力。手持ちの武器に飛び道具が一つ加わった感じです。

ただ値段がちょっと高いですね…ホルベイン(国内の有力メーカー)が2~300円。シュミンケが1000円越えるくらいで、ダニエル・スミスはシュミンケと同レベルのお値段。シュミンケと比べるとそんなに高くないかな?

アメリカではもっと安いらしいので、どなたか渡米予定の際はご連絡ください。お代+αはお渡ししますので。