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おふだがかり

定時上がりでもない限り、家に帰るとだいたい家族は寝てる。
リビングのドアノブに、カードがかけてあればお風呂に湯が張ってあり、保温になっている。
カードには妻の字で「おかえり。お風呂わいているよ」と書いてある。
最後のお風呂に入って洗い物の入った洗濯機を回せばその日は終わりだ。

* * *

何だったか忘れたけども確か妻に軽口を叩いてた時だと思う。
小2になる次女がたしなめてくるのだ。

「ママは家のしごといっぱいやってるんだから」

「パパは家のこと、やらないくせに」

みたいなことを。
イヤイヤ。パパは家のことをやってるよ?ほら料理を作ったり。
次女はすかさず返す。

「たまにじゃない。そんなの」

料理だけじゃない。洗濯物を洗うのもパパだし(もっとも洗濯機のボタンを押すだけなんだけどもね)それに毎朝洗濯物を干してるのはパパだよ、ゴミを出すのもパパだし。なんて言った。
そしてちょっと意地悪に

「そういう次女は何か家のことをやってるのかい?」

と聞くと口を尖らせて

「やってるよ、ママの手伝いとか」

それだっていつもじゃないでしょ?とかぶせると

「ごはんのあとでテーブル拭いたりとか」

「おふだがかりとか」

おふだがかり?オウム返しに聞き返したらちょっと間があった。妻が横から説明した。

「ほらお風呂をわかしたときにかける、あの「おふだ」よ。あれ掛けないとお風呂を沸かしててもパパは入らないで寝ちゃうからって必ずかけるのよ」

そうだったのか。お風呂を沸かした日は必ずかけてあるあの「おふだ」は次女が欠かさず、忘れずにかけていたのか。そうだったのか。

緑の山々のむこうに大輪の花火が打ち上げられている絵もすっかり薄くなったね。

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もうすぐこどもの日だね。自分は子供に感謝する日だと思ってるよ。
なんだかんだでどんなことがあってもだいたい幸せな気分で毎日過ごせるのは君たちのおかげだからね。
だいたいの大人はそんなこと照れてなかなか言わないけどね(パパもね)