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21世紀のヴィンテージベスパ

不動になってどうにも手に余って結局バイク屋さん(日本橋浜町:株式会社ベスパ)に引き取ってもらうことになったベスパ。なんとインマニ(インテークマニホールド)が折れていたそうで。症状を考えると辻褄のあう心当たりがあります。

しかし手早く修理完了で土曜に引き取りに行きました。とっくに生産も停止したイタリアンスクーターの、しかも滅多にないような場所の修理を、まるでオイル交換でもするかのように手早く直してしまうあたりはさすがに専門店。


ベスパのメンテナンス記事が充実した本、というのは今も手に入ることは入りますが、内容は復刻版で10年以上前に書かれた内容です。あるいはいい本を入手するにしても10年以上前の本を手に入れることが中心となります。

ベスパのムック本を手にいれてページをめくると、オーナーのベスパ自慢のページというものがあります。乗り物のムック本では定番の内容。愛車とオーナーが一緒に写った楽しそうな写真に各人のコダワリや乗ってる車についての簡単な箇条書きが添えてあります。いかに自分がこのバイクを好きか、大事にしてるか-そういう記事を複雑な思いで見ます。

このうち何人が今も乗ってるだろう?

昔は走るvespaを結構見かけたものでしたが、最近は滅多に見かけません。


バイクに不調が続き、エンジンを掛けることが困難で安心して長距離走れず、何度も何度も10分以上押したり蹴ったりでやっとエンジンが掛かって。そんなことが何度あったでしょうか。押して押して、最後はエンジンが全く掛からなくなって一キロ以上は押して帰って。

そんなことが続けてあると、ふと思うんですよ。これ以上もう乗り続けられない、乗る気になれない、やっていけない、という気持ちが近づいていることに。心が折れそうになります。


「これですか折れたマニホールドは」

インテーク・マニホールドというのは、気化したガソリンをエンジンに送り込むパイプです。太く堅い鋼管で、普通ならそう簡単に折れるようなものではないのですが、それがボッキリと折れてます。これではエンジンはかかりません。まあ古い車ですし経年劣化ということもあるかもしれませんし、前のオーナーの扱いのためかもしれません。

いつ「ボッキリ」逝ってたにしても、それまでヒビが入っていたことに違いなく、騙し騙しにしてもよく曲がりなりにも走ってたなと思います。こりゃエンジンが掛かりにくい、途中で停まる、エンジンの回転がイマイチ、なんてことも当たり前でしょう。

部品交換し、ついでにキャブも見てもらったベスパは快調そのもので、寒い今の季節の曇り空でもチョークを引かずにキック一発で始動するほど。ここまで良い感触なのは驚異的。さすがはプロの技と言うところでしょう。


ベスパは実は全国どこでも買えるといえば買えるんですが、何かあったときに良く見てもらえる専門店というのはそうそうありません。全国で十店も無いでしょう。そういうお店に見てもらえなければ、あとは自力でバラしたり直したり弄ったりするほかありません。そういう人もいます。しかし多くの人はそこまでできません。自分も実際そこまでは、無理。ちょっとずつ今よりスキルを上げていきたいけどもね。

それを考えると、幸運にノートラブルで乗り続けているならともかく、乗れる人なんて限られてるでしょうね。


ともあれ、調子の良いバイクが居るとわけも無く出かけたくなります。きっとこれからは安定していることでしょう。今夜もどこかに行きたいなぁ。ベスパに合うコートが欲しい。