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名医にかかるな

本屋で平積みになっていたので思わず手に取りました。

誰だってヤブにはかかりたくないですよ。お医者さんは選びたい。そんな人に向けた本かな。

オビには「医者が病気になったときに自らかかりたい名医を推薦!」とあります。

迷ったときの医者選び千葉 最新版―名医は名医を知る
迷ったときの医者選び千葉 最新版―名医は名医を知る医療評価ガイド取材班

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しかしこれは…

家人は業界関係者なので、何人かについては裏づけ情報を聞いてみたんですよ。そしたら本当に名医でした。

大学病院の先生で、難易度の高い移植手術を十数例行った医者、難病治療のエキスパート、国内有数の専門家、中には日本屈指の、あるいは世界に名の知れた医者までいるわけですよ。

いや、凡人はこういう医者にかかる必要はないでしょう。必要ないというより、行ったらダメでしょ。一般人が求める医者は、ヤブでなければそれでいいんですよ。どうせかかる病気は平凡な病気で対応も決ってる。名医に押し寄せれば、本当に診てもらう必要のある人がきちんと診てもらえなくなる可能性が高まるわけで。

かかりつけ医ではどうにもならない場合に大学病院なり専門医なりに紹介してもらえばそれでいいわけで。いきなり大学病院に押し寄せたらマズイっしょ。

そういう状況をいちばん良く分かってるのは、きっと医者でしょう。そんな医者が「病気になったときに自らかかりたい」と思いますかね?適当なオビだな。

一般人が求めてるのはこういう本じゃないだろうし、勘違いして名医をかかりつけ医にしてしまうのはまずいよね。平積みで置いてあるのは売れてるからじゃなくて売れ残ってるからだと思いたい。しかしモンスターの手に渡ったらどうするんだ?利己的な人は構わずいっちゃうよきっと。

当直医らに患者らが暴力 救急医療に影響「逮捕して!」 : 千葉 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

みんなのニュース:産婦人科で「モンスターハズバンド」急増 付き添いが暴力・暴言 - 毎日jp(毎日新聞)

とはいえ、利己的な人でなくとも、病気というのは、平凡な病気であっても特に重くなくても、誰にとっても「特別で、大変なこと」であろうとは思うんだけどもね。「だって自分は特別なんだもの」というのも分からないことではない。けどもね、

コメント (4)

とくがわ:

確かに「その人にしか出来ない」医療を行ってもらう場合以外は
行っちゃダメなような気がしますね。

でも意外と近所にもある意味すごい医者いたりしますよ。
ブラックジャックじゃないので医師免許はあるけど諸事情で
近所の医師会に入ってなかったり。

一番笑ったのは(笑うのは失礼ですが)、別の近所の医者に
「あぁ…これはもう手遅れですね…」
といわれて、諦め半分で行った患者さんが
「あ、これ、こんなの全然よくなりますよ」
といわれて数ヵ月後全快w

というわけで、普段かかる医者でも良い医者探すのは悪くないと思います。
特殊な事例はスーパードクターに見てもらうべきですが。

metro:

そうですね、普通の開業医の中でも差があるでしょうし、
確かに訳あって在野に潜むような先生もいらっしゃるでしょうね。
万一、そういう開業医さんに見てもらえれば、本当にラッキーですね。

ただ、医療といっても医師が全てでもないので、大学病院には及ばない、というところもあります。
自然に集まる最新情報、高度な最新設備、複数の所見が得られやすい、切磋琢磨できる場がある、特殊な症例でも接する機会がある、相互監督が可能、医療と看護の連携、看護師も高度な専門や広範なスキルを持った人が多い、というところは開業医ではなかなか及ばない点でしょう(白い巨塔のような、デメリットばかりがクローズアップされることが多いんですけどね)

ブラックジャックやDr.コトーのような、流浪名医譚というのは、あり得ないとまでは言わないまでも、どうにもなかなか難しいというのが現実じゃないでしょうか。

理系の研究者というのはどうなんでしょう。在野の研究者っているんでしょうか。企業と大学では、違うのかな?(と振ってみたり)

とくがわ:

無論装備などが充実しているというのは大切ですが、医師のスキルが
そこにないと意味がないですよ。
大学病院とか普通に行く意味は実はあんまりありませんよね。
なぜかというと普通の人見るのは若いい…
まぁ彼らにはいい経験がつめるわけなのでなんとも言えませんが。

理系の研究者の場合、在野の技術者や発明家にはすごい人もいますが、
研究者となると、フィールドワークなどではともかくそれ以外では
多分無理でしょうね。さらに痛い人もいるというw

昨年京都の学会でその痛い人と科学者が和気藹々と罵り合ってましたw

metro:

罵り合い(笑
それは見てみたい。

インサイダー情報を聞いても、大学の医師だとか教授の技量というのもピンキリみたいですしねぇ。
町医者か大学か、どちらにしても、仰るとおり、人、ですよね。
逆に言うなら、まさに人によるので大学病院がよいとも町医者がよいとも、どっちかとは言えないでしょう。そこは測れないとしても、それ以外のアベレージは測るまでもないでしょう。

あと、若い医者というのを馬鹿にしておられるようですが、老教授よりいい先生って場合も多いですよ。
働き盛りのいい先生は、案外おじいちゃんではなかったりです。
最新情報をガッチリ捉えてるのは若い先生かもしれませんよ。あまり年で判断するのも…

そういえば、エントリにちらと書いた難易度の高い難しい某臓器の移植手術を十数例こなした有名な看板医は、まだ若い先生で、教授でもなく肩書きは講師だったかな。

どっちにしても、普通の人には待ち時間ばかり長くて適当に不親切、あと妙なカリスマが居ない、ってのが大学のよいポジションでしょう。
大学病院で治せなかった難病を治す町医者、という、一般に通りのいいフォークロアもまた、今のままであってよいことだと思います。

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