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泥のように働く?

いまさらだけど、以下のエントリが話題になった頃に思ったこととか。

「10年は泥のように働け」「無理です」――今年も学生と経営者が討論 - @IT

内容には触れないでおきます。ちょっとしか読んでないし。ただどこかの経営者の言葉「泥のように働く」というのがちょっと分からなくて、しばらく考えました。

「泥のように」に続くのは「眠る」だろう。「働け」の前にくるのは「馬車馬のように」だろう。馬車馬のように働いて泥のように眠れというのは善意すぎる解釈でしょうね。たぶん単純な誤用。

昔から経営者というのはだいたい言葉を知らないもので、訂正する人が居ないからそのまま誤用を続けるというのが普通です。

しかしこの「泥のように眠る」というのもどうもピンとこない。どんな寝方?ちょっと調べてみました。泥酔の泥、と同じルーツのようです。

では、泥酔の「泥」とは?

泥酔(でいすい) - 語源由来辞典

泥酔の「泥(でい)」は、中国の『異物志』に出てくる空想上の虫のこと。
「でい」は南海に住み、骨が無くて水が無いと泥のようになると考えられている。
その様がひどく酔った状態に似ていることから、「泥酔」と言うようになった。
杜甫の詩にも「酔如泥」とあり、日本でも、酒に酔った状態を「泥の如し」といった例が平安時代頃の書物から見られる。

なるほど。泥とは、クラゲのようなものでしょうか。空想上の虫とはいえ、海に棲み骨が無く水が無いと泥のようになる、酔った状態に似ている、となると、そんな印象ですよね。

とすると「どろのように眠る」というのも意味が通りません。「どろ」ではなくて「デイ」と言わないと。意味を突きあわすと、ドロじゃない。

なんにしても、泥のように働くというのはあんまり真面目に働いてる感じはしませんね。

コメント (2)

(身体が)泥のようにクタクタに疲れる、という表現を見たことがあります。
骨のない泥人形のようにクタクタになる、ということじゃないかと思っていましたが、
もしかすると、デイのようにグダグダになるということだったのかも知れません。

ともあれ、くだんの経営者サンはクタクタドロドロに疲れるまで働け、と、言いたかったんじゃないでしょうか。

・・・どちらにしろ言葉を省略し過ぎてると思いました(^^; <あの記事を読んだとき

metro:

言わんとすることは判るんですけどね。

経営者の誤用というと「泣いて馬謖を斬る」ってのがよくあるって書こうとも思ったのですが、Wikipediaみたら、それもあながち間違いではないみたいな善意な解釈があったので、面倒になりその話題はやめました。
本当は誤用なんですが説明すると本文からそれた説明が長くなりすぎるので。

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