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声を掛けられるスクーターに乗るまで

vespaに乗ってると良く声を掛けられます。

粋なバイクだねぇ、とか綺麗なバイクね、とか、どこのメーカーの?とか。年配の方から声をかけていただくことが多いです(という私も年配の方、か)

先日は汚れを拭いてから走っていると「塗りたて?」という、褒められているのかどうかすら謎な声を掛けられたりしましたがそれでもなんだか嬉しいのでした。


初めに乗るバイクはvespaにしようか、と思ってたのですが、定価で三十万を越え故障が多いとか混合給油が面倒だとかミッションチェンジが面倒だとか加速は国産の普通のスクーターに負けるとかそういう話を聞いて結局手が出ませんでした。

で、私が乗っていたのはジョルノという、国産のヴェスパクローンデザインのスクーター。デラックスという名前で新車だと20万を越えてましたから、いい買い物です。

屋根なし保管で数年後には錆が侵食し、店では修理というより寿命との宣告を受けて手放します。国産スクーターは消耗品と割り切って使うものだという趣旨の店の主人の言葉にはなんだか納得いかないものがありました。

次に乗ったのは、アプリリアのエリア51。ビッグスクーターのようなボディで、デジタルメーターでなかなか面白いスクーターでした。買ったのは、スーパーのコストコ。市販流通価格より10万円ほど安かった。といっても、それでも20万は優に越える値段でしたが。

ところがなかなか厄介なスクーターで、シートは脆く一年でぼろぼろになる、バッテリーの寿命は短く一年で交換。それも面倒になり、だんだんバッテリーレスで乗ってました。チョークレバーのキャップははずれ、開閉は困難で歯ブラシの柄でチョーク開閉アシストバーを手作りして使っていました。開くのも閉じるのも重い。キックも重くエンジンはなかなかかからず車体は100キロを越えてました。

それに比べるとベスパのなんと乗りやすいこと!キックは軽くだいたい一発、車体も100キロはありませんから。

やがてエリア51のエンジンからガソリンが漏れ出し、危険な感じで乗らなくなりました。修理すればまだ乗れたかもしれませんが、手放してしまいます。理由はあれこれありますが、手近ななじみのあるバイク屋さんを見つけることが出来なかったことが最大の原因なんじゃないかと思います。

バイクを買ったコストコは本来スーパーであり、すぐにバイクは扱わなくなったこともあり、何かの時に相談には乗ってもらいにくい。では、トラブル時にどこに見てもらおうか。

それは地元で同じバイクを売ってる店。しかしそこに相談に行っても「ウチで買ったの?」と毎回聞いてきます。違うと答えても一応の対応はして貰えますが、なんとなく引け目を感じてしまうのでした。

あるとき、ウインカーが点かないブレーキランプが点かない、ということに気がついて、修理をお願いしたのですが、二時間以上あちこち弄ったあげく

「できません、直りません」

との回答を戴き、もうこのバイクで大きなトラブルになればその段階でお別れだなと覚悟したものでした。

ガソリンが漏れ出したのは、いい機会、潮時だったのでしょう。

そして三代目に、vespa。まずは慎重に良い店を探しました。技術も高く良心的な店などそうそうありませんから、長く仲良く付き合っていきたいものです。値段も中古ながらこれまで買ったスクーターと同等の価格。安い。中古とはいえ納車整備は万全で、良いものを戴きました。

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今思うのは、最初のスクーターでvespaに乗らなくて正解だったなということ。無理して買ったとしても金銭的余裕は無かったし、当時の勤務先の駐輪場はイタズラがひどく、皆、被害にあってました。もちろん私もシートを裂かれたりしましたがもっとひどい目にあってる人多数。

今なら余裕を持って対応できたり、何かあっても落ち込みすぎたりパニクったりもしないでしょう。保管場所にしても、大きな心配はありません。

良いタイミングで乗ることが出来たと思います。乗るべき時に乗れたというか。大切にしていきたいものです。