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自分探し 40's

十代二十代の若い世代からすると四十代というとオヤジでありおとっつぁんでありオッサンであり十把一からげに理解し合えないギャップの向こう側だと思ってるであろうことは分かっているし自分もそうだったからなにも気にしてもいないけども間違いだけは糺しておこう。

2008-03-11 - 空中キャンプ
TBSラジオ「Life」/自分探しの回まとめ

また40歳より上になると、自分探しなんてまったく無関係なことになって、上から目線で諭そうとしたりする。

その該当者である40歳を過ぎた自分から言わせてもらうと、40オーヴァーの世代が学生の頃には「自分さがし」という言葉は無かったけれども自分探しはあったよ。ちょうど「オタク」という言葉がなくても「オタク」がいたように。というか逆で、オタクがいたからオタクという言葉が出来たわけだし。40を越えたからってそういうことを忘れるわけもなく、ゲームの悪を語るゲームをしないオジサン、といったような世代論とは違うんじゃないかと。

上記の話題のもとになるのが「自分探しがとまらない」で、実はこれ明日届くはずなんでコレ関連の話題には言及しないつもりでしたが、まだ読まないうちから何か言ってしまいます。おおかた書いてありそうな予感はしますが。

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40代を過ぎた私がまだ芸大生だったころ、皆、とまで言わないまでも、多くの学生が海外に長期旅行や滞在をしていたものでした。行き先として多いのがインドだとかチベットだとか。異世界の異文化に触れて「世界観が変わった」とか言うのは海外滞在でハクを付けた学生ばかりではなく、講師として招かれた若い気鋭の芸術家からも聞かれたものでした。中沢新一など読みふける擬似インテリ学生なんか良く行ってましたよ。

海外に行くことで今の立ち位置を客観的に見れたり、何か価値観の変わるようなことは誰にでも起きるわけでもなく、技量も理論も経験も乏しい学生が何か重み付けをするためだけに行ったようにしか見えないことも往々にしてありましたが、自分が見つかろうと見つかるまいと承認欲求が大なり小なり満たされる行為であったことはイマドキの自分探しとなんら変わりはありません。

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美術(西洋美術)の話をちょっとすると、過去、美術と言うものは世相や文化や宗教と結びついて、日本人には馴染みにくい面もありました。が、印象派の時代になって、そういった背景から離れて視覚的な力学の研究と技術が前面に出て、異文化圏でも分かりやすい絵が主流になり、その頃の絵というのは日本人にも人気があります。

しかしその後近代から現代美術へと変わり、再び美術は文化的背景と密着したものになっていきます。特に日本人にとってわかりにくくしていたのが、アメリカを中心にした現代美術です。背景にあるのがゲイカルチャーでありドラッグカルチャーであったりするので、その辺があまり入ってこない日本では理屈ばった話ばかりが先行し、理解が浸透しない。と。

ゲイカルチャーはどうかわかりませんが、ドラッグカルチャーは、どうでしょうかね。まぁ当時からおおっぴらに何を吸ったのやったの言うような馬鹿者はそうそういないのですが、10人も集まればなんとなくそういう経験のあるような無いようなことを臭わすヤツの一人や二人はいるわけで。その度合いはたぶん今より強いでしょうね。

おおっぴらに言えるのは海外でキメてきた連中で、そこで語られるのはラリってキモチイイ(ってこともあるでしょうが)というわけではなくて、ちょっとやそっとじゃ到達できない異体験であり、自己の深層を垣間見る行いであり、まさに「自分探し」そのものだったわけです。考えてみれば「自分探し」の旅は、我々「40歳過ぎ」のほうが体験してきてたわけで、そういう意味では「上から目線」でセンパイ面はしてもいいかなと思いますね。

しかしこのドラッグでどうのだとか、考えてみるともっと盛んだったのはさらに上の世代。もう50に届く世代なんじゃないですかね。

だいたいインドに行って世界観が変わって、なんて誰がやりだしたのか。というと丁度私の大学の同じ学部の先輩でもある藤原新也の印度放浪は外せないところにあります。我々が学生のころ、良く読まれてました。しかし書かれたのは72年。藤原新也氏も今や還暦過ぎ。

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しかし何かを求めて西方浄土を目指すというのがベタ過ぎる。


そこに行けば どんな夢も
かなうと言うよ
誰も皆 行きたがるが
はるかな世界
その国の名はガンダーラ
どこかにあるユートピア
どうしたら行けるのだろう
教えて欲しい 
(ガンダーラ)

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コメント (2)

数年前にNYに1週間滞在しましたが、人生観とか全然変わりませんでした。

metro:

一週間の滞在や、はっきりした目的のある滞在でそんなこという人は居ません。と、マジレスしてよいものやら。

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