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中文、和文、QWERTY

007のトゥモロー・ネバー・ダイの劇中でこんなシーンあり。

中国人エージェントの秘密基地、廃墟のような部屋で。スイッチ一つでコンピュータや高度な機器が姿を現す。それを見て

ボンド「じゃ早速連絡しよう」

と、コンピュータを操作しようとすると、キーボードがこんな感じ。

tnd007.jpg

ボンド「…きみに任せる」

いくら中国でもそれは無いって。しかし素敵すぎるキーボード。朱塗りかよ。偏と旁(つくり)を別々にタイピングするとか?謎。

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叔父宅には、いまだに和文タイプがありまして。知らない人も多いっぽいのでアップ。

IMGA0871.JPG

同じタイプライタの名前ながら、和文は随分と違った形。ひらがなカタカナ英数漢字がびっしりと書かれた盤から文字を選んで印字するという、それはタイプライタというよりは小型活版印刷機という感じですよ。

IMGA0873.JPG

撮影角度が悪くて映ってませんが、ハンドルの先にカーソルがあり、見た目と違ってものすごく滑らかに盤面を移動します。しかしこれほど文字数があってさえ、字が足りないことも。あと探すのも大変。タッチタイプのようにはいきません。そういうわけでワープロ出現以降急速に廃れていきます。最後に大きく表舞台に登場することになるのは、グリコ森永事件の脅迫文が和文タイプだったとか。

あと、この和文タイプの発明家は、日本の十大発明家に選ばれています(十大発明家)が、どうかなぁ。次の100年までのうちに、彼は席を譲ることになるんじゃないかと思います。

叔父宅のそれは美品で、おそらく使用可能なものでしょう。が、PCは苦手だと言っていた叔父がこれを使っているのかどうかは謎。


そういえばQWERTY配列は、わざとキーを打ちにくくして、初期のタイプライタの活字が絡まないようにした、という話はガセだとか。
「QWERTYはわざと速く打てないように」伝説の日本上陸 - yasuoka の日記

確かにタイプライタ発生時にはタッチタイプも全指タイプも成立以前だという当たり前のことを考えると、そうなのかもなぁと思います。QWERTYキーは英文でも不合理であまり良くも無いというバックボーンもあって、その説を信じてましたが、違うのか。

でも、タイプライターの営業が、客の前で華麗に打ってみせるために、"TYPEWRITER"の文字が同じ列にある、っていうトリビアはガセじゃないってことでいいのかな?いいの?謎。

コメント (5)

「タイプライターの営業が、客の前で華麗に打ってみせるために、"TYPEWRITER"の文字が同じ列にある」ってのも、どうもアメリカン・ジョークなんじゃないかと。というのも、1882年当時のタイプライターの商標は「Type-Writer」とハイフンが入っていたので、ハイフンが同じ列にないと話が合わないんですよ。詳しくは私のページの『QWERTY配列再考』をごらん下さい。

metro:

なるほどそうですね。こういうアナグラムは後付けであることが多いですし、何とでも言えますからね。

実は、リンク以外の文章もいくつか読ませて頂いてましたが、『Qwerty配列再考』はpdfでもあり未読でしたので初めて拝読しました。後段の「コンピュータは何故qwertyになったか」という段が特に面白く思いました。

中国語用のキーボードについて、若干の情報。
漢字の部首?が刻印されたキーボードがあったような気がする、と思ったらこんなのをみつけました↓
http://blog.livedoor.jp/riehk/archives/22939791.html


metro:

うわー、面白い話、感謝です!

shi-taさん良く見つけましたね。これは面白い。本当に部首で入力するキーボードがあったとは。アレは単なるネタではなかったのか。

ペン入力で文字認識というのも、字が複雑ならよい精度なんですが、単純な字だと難しいんですよね。lとIと1とか。って漢字じゃないけど。あと句読点が面倒だったり。キー入力ほど素早くもいかないところもなんとも。

藤田一夫:

中国のパソコンキーボード配列は「ソウケツ入力法」といいます。
26の漢字を順番に入力して、必要な漢字を表現します。
例:龍:ト→月→ト→尸→心、という具合に。
一つ一つ覚えなければいけないそうです。

また、和文タイプライターは、使用頻度の高い順に漢字が並んでいるようです。「和文タイプライター文字配列表(抄)」というサイトが参考になります。

ソウケツ入力法はヤフー知恵袋で検索してください。
一件だけ見つかります。

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