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カッシーナのテーブル

先日、ウォーキングの帰り道。スーパーの前でポケットティッシュのついたチラシを配るお姉さんがいました。

なんとなくそれを受け取り、ティッシュだけ取り出しポケットへ。ほかは次のコンビニで捨てよう。どうせサラ金か英会話だろう。…チラシをポケットに収めようとギュッと4つ折りに。固いなぁ。どこのチラシだろう。サラ金でも英会話教室でもない。分譲マンションか。

ポケットに仕舞ってから思い出すと、何か家具か家電のような写真だったような気がします。値段も入ってたかな。おかしいな。分譲マンションじゃなかったか。

もう一度ポケットから畳んだチラシを取り出して広げてみると、分譲マンション名の下にテーブルや液晶テレビや掃除機が、激安価格で。サイクロン式掃除機が2000円。液晶テレビも数千円?無印良品の定価が1万円以上するシングルベッドが1000円?

どうやら分譲マンションのショールーム用につかった家電や家具が売りに出されている様子。新品ではありませんが新品同様、値段は桁違いに安い。現地で申し込んで月末に抽選らしい。知らなかった。そういうことってよくやってるんですかねぇ?

チラシによると「Xマンション Y号室にて」とあります。顔を上げて見上げれば目の前の新築マンションに大きく「Xマンション 分譲募集中」の垂れ幕が。私はY号室に向かいました。

担当者に案内され、部屋に入ると広告の品が点々とあります。

「この抽選って、やっぱり分譲契約者が優先されるんですか?」

と聞くとそういうわけではないという話。競争率は激しいんじゃないか、と聞くと、別の物件の時は多かったがここはそれほどではない、とのこと。月末までは時間もあるし、それでも倍率は一桁では済むまい。

Y号室のリビングにドンと構えるダイニングテーブルで申し込み用紙を記入します。このダイニングテーブルも抽選対象。四角く広い天板はスモークドガラスで、四脚の椅子とセットになっています。椅子もテーブルも堅い木を使ったもので、黒く四角く細くスタイリッシュ。値段を見ると、これだけは少し、高い。一万五千円。

「ご存じかもしれませんが、カッシーナなんですよ」

カッシーナ。カッシーナ。知らん。

知らんけども、有名なブランドなんだろう。それに相応しい高級感は見て取れる。先ほどのチラシによると、椅子とセットで20万円相当らしい。素晴らしいな。欲しい。

記入できる候補は三点まで。一つは掃除機にしよう。いい加減古くなってきたし。それと、やっぱりこれだろう。カッシーナ。カッコイイ。ステキ。今の食卓なんか捨てちまえ。

家に帰って妻にそのことを言ったところ「どれも要らない」というような宣告。特にテーブルは要らんと。冷静に考えればそれもそうだ。こんな天板がガラスの、全体に角ばっていかにも固そうなテーブルは子供にもよくないだろう。それに想像してみても、ロクな絵は思い浮かばない。ガラステーブルの上に乗って踊る子供たち。食べこぼしでにごっていく天板。肘をつければ冷たいだろう。それよりなにより、子供たちと触れ合う温かい家庭のニオイが無くて、むしろ子供を突っぱねるようなユニクロでは座りにくいオーラが出てるようなカッコよすぎる容貌は、今の生活空間のどこにも相応しくないのです。うーん。確かに、要らんな。

当たったらどうするんだ?持って帰るのも大変だし、誰かにやれば喜ばれることは間違いないだろうがそれも悔しい。使うのもなんだが使わないのもなんだ。

当たる前から当たった時のことに気を病むmetro、宝くじの使いみちに悩むタイプ。しばらく無駄な夢を楽しめ。

コメント (1)

はじめまして。

このような形で家具が手に入ると
ラッキーですね。

私もこういうマンションの抽選なんかも
これから見てみようかなと思いました。

ありがとうございます。

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