千葉と2ちゃんねる
千葉県の新ロゴがボロカスに言われているようです。
Ameba News|千葉県新ロゴに「どこが洗練だ!」の声続々

元は2ちゃんねる発の騒ぎみたい。(痛いニュース(ノ∀`):【千葉】 「ダサすぎる」「千葉県民やめたい」 ちば県新ロゴに、ブーイングの嵐)ああなるほど。(後述)
元の2ちゃんねるの流れでは、ヘタクソな自作のロゴや他の案を並べては「こっちのほうがいい」と囃し立てるありさま。ひどいな。
感覚的にいい悪い、という話を避けつつ3点ほど。
プロは依頼を請け負う
実は、私はこのロゴがとても素晴らしいものだとも思わないのだけども、それでも一応最近のデザインの流れと基本に乗ったものです。もともと細い文字広い字間というのは洗練された印象になりますが、さらにボールドで四角く広がった文字、というのは最近の流行でもあります。いくつか思いつくんですが、たとえばこの辺?
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佐藤可士和氏の作品。いいとは思わなくとも、「洗練された、という表現としてこうしました」「最近の流れに乗っている(古臭くない)」と言えることはできる。2ちゃんのボクちゃんたちが作ったり誉めそやす古臭いロゴでは、説明できません。プロである以上、感覚や何かでなく言葉でもクライアントに説明できないことには、仕事にならないからねぇ。少なくとも、そういった説明はしやすいロゴです。
あと視認性や「親しみやすさ」「印刷しやすさ」というのも、当然要求仕様に入っていただろうし、そしてそれも説明できるという面でも、なかなか難しいデザインだったろうと思います。
シンプルな良さは理解されにくい
こんなんでカネを取るのか、有名デザイナーが高いカネを取るのか、俺にも描ける、というそういう言い草はどこかで見た風景。
たとえば、キャラクターの発注をプロにお願いして、驚くほどのシンプルな出来に「こんなものに大金を投じたのか?」「子供の描いた絵のようだ」「自分でも出来そう」と驚く素人というのはよく見る風景なんだよね。
たとえば、ミッフィーのブルーナ、サンリオデザインなんかにしてもものすごくシンプル。子供でも描けるというのはそれだけ親しみやすく覚えやすいということで、そこには高い価値があります。
アメコミキャラではなく、藤子不二雄。チョコボではなくスライム。子供が真似て書こうと思うような単純さこそが持つ良さ。そんなシンプルであることの価値は、なかなか理解してもらえない難しさがあります。
そこまでシンプルな良さを持ってる、とは言わないけども、シンプルさへの無理解は背景としてありますね。
でもデザインに限った話ではないかもしれないね。プログラムとか、コピーライターの仕事とか、ある種の小説家の作品とか、美術作品もそうかもしれません。「自分でも出来る」系の批判というのは昔から、そして未来でもまた延々と言われ続けることでしょう。
本当は別の問題
正直私もすごく良いとは思わないけども、それでもクソミソに言うほどひどいものでもない案が、あれこれ言われるのは、上の理由のほかに2ちゃんねるらしさがあるなぁと思います。
要は「垢抜けない」「千葉」が「洗練された」デザインを「求めて」というところが、攻撃のトリガーになったんでしょうね。何も言わずただ発表したら、こうまでいろいろ言われなかったろうなと。
田舎者が「垢抜けた感じに!」ってブランド物の服を買っているのを見て嗤う、という構図に良くにてます。そういう嘲笑に熱心な層は2チャンネルの水と合う土壌になっていて、炎上原因になったんじゃないでしょうかね。
コメント (9)
数日前のここのブログの車のナンバーが「ちば」になっていて可笑しかったです。ふふふ・・・。
投稿者: むろやん | 2006年11月14日 22:31
日時: 2006年11月14日 22:31
さすが。気がつきましたか。小ネタとして入れてみました。
投稿者: metro | 2006年11月14日 22:35
日時: 2006年11月14日 22:35
どせいさん文字を思い出すなあ、これ。
投稿者: キド | 2006年11月15日 01:18
日時: 2006年11月15日 01:18
ぐんまけんこそが採用すべきだな。
投稿者: 尻薫 | 2006年11月15日 08:03
日時: 2006年11月15日 08:03
>キド
低解像度での視認性、ってのは要求仕様じゃないでしょうけどね(w
>尻薫
やばい。作るかも> ぐんま
投稿者: metro | 2006年11月15日 08:14
日時: 2006年11月15日 08:14
これ普通に「千葉」って漢字をこのフォントにしたらここまでボコボコに
されなかったと思うんですが。むしろいいかも。
さておき、プロの視点からって言うのはしばしば素人にはわかりにくい
気がします。(特に科学なんかやってるとそう思います)
ちょっと近い仕事のような感じで、自分の会社のコーポレートステートメントを
考えて一生懸命作ったんですが、そいつは採用されず、プロの方が作った
のが普通に採用されました。
それが今一どこがいいのかわからなかったのはセンスが悪いから
なのか、自分で作ったものに思い入れがありすぎるからなのか…
投稿者: とくがわ | 2006年11月15日 22:53
日時: 2006年11月15日 22:53
思い入れがあると、やっぱり目が曇りますね。
プロは分かりにくい、っていうか、他の職業と同じで、いろんな絡みがありますからねぇ。たとえば責任とかアフターフォローとか、ブランドとか。
簡単な電気工事だって、やっぱりプロに頼めば責任とか安全保障とか、ただ手間を代行するだけじゃないものがついてくるわけで。
というわけでプロの方が「デキが良かった」と一概には言えないかなぁとも思います。見てみないことにはこれ以上何も言えないっす。
千葉って漢字だったら、かなり普通だったでしょうね。どっちが良いかは分かりませんけども。
投稿者: metro | 2006年11月15日 23:26
日時: 2006年11月15日 23:26
ことロゴのデザインに限って言えば、「ひとめで記憶に残るもの」というのが優先度の高い条件ではないかと思います。そうすると、人や動物の単純化したシルエットであったり、幾何学的な単純な図形の組み合わせというのが無難ですよね。「千葉」あるいは「ちば」の文字が、書道家の書いた筆のかすれ跡の美しいものだったとしたら、毛筆だったなという事実は記憶に残るとしても、はたしてその後で別人が別のデザインで書いた毛筆と区別できるかどうか。
まあそれはともかく、やっぱり叩かれたり理由は「洗練された」という、格好をつけた言葉のせいでしょうけど。「分かりやすい」とか「親しみやすい」とか「シンプルな」というふれこみだったら、みんなも騒がなかったのでは?
投稿者: つじ | 2006年11月16日 10:55
日時: 2006年11月16日 10:55
>「洗練された」という、言葉のせい
ですね。
配色や使われ方次第ではそんなに悪くもないでしょうし、おっしゃるように個性が薄い分すぐに慣れるかもしれません。
投稿者: metro | 2006年11月17日 07:29
日時: 2006年11月17日 07:29