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ゲーム脳はミュージカルバトン

ミュージカルバトンはもともと、多くの人が語りたがっている内容にきっかけを与える良い質問だったからこそ流行った。のだと思う。

ゲーム脳にしてみたところで「ゲームが悪い」「ゲームばっかりやってると馬鹿になる」という意見に裏付けを与えて欲しい市井の下流社会の方々の要望に応えてくれる「科学者」の人の発言が待たれていたからこそ、本にもなって売れたというだけのことなんだなと以下のエントリを読んでしみじみ思った次第。

科学者ではない、あるいは科学者の風上に…

コメント (4)

つじ:

そもそも、科学者としてまともな業績を上げることができるなら、あんな本を書いてマスコミに売り込んだりはしません。

・まずマスコミに受けそうな本を書き、次に新聞社に売り込んで記事にしてもらう。
・箔をつけるため、参加費さえ支払えば無審査で発表できる場を与えてくれるただの懇親会で適当にしゃべって、いかにも学会で認められたかのように装う。(査読のある学会誌からは、科学的根拠なしという理由で掲載を拒否されていることが判明しています)
・最後は、素人目には学会のような名称の任意団体を作り、自分で自分を会長にすえておいて、その団体名で発表会を主催し、あたかも権威ある学術団体で自説が認められたかのように装う。

非常によくある手口です、はい。そもそも、あのセンセイが脳波を測定するときに使ったと称する機材それ自身が、あのセンセイの自作の工作物であって、脳について研究している人が使っているものではありません。それにあのセンセイ、脳についての知識も脳波の測定法も知らんですよ。なにしろ文学修士ですから、科学者としての正規の教育や訓練は受けていません。最初から最後まで、自作自演の作り話。

一時期、ゲーム業界の中には無理に反論しようとする空気もありましたが、もともとゲームの脳は、原理的に反論不可能な宗教です。真実や論理を超えた信念が最初にあるのですから、いかなる証拠も論理も歯が立ちません。

では、どうすればよいか? だいぶ時間はかかりましたが、この問題に対するゲーム業界からの最終的な返答は、現在任天堂DS向けにバカ売れの「脳を鍛えるゲーム」となりました。非常にスマートなかわし方だと思います。正面から相手にせず(すれば向こうの思うつぼ)、少し別の角度から押し流せばよいのです。

まあ正直な話、これはこれで胡散臭いような気もしないではないですが、少なくとも「ゲーム脳の本」ほど有害ではありません。「ゲーム脳」は、自閉症などに関するデタラメな記述について、本物の学者から抗議を受けていますし、最近では、JR福知山線脱線事故を利用して、「死亡した運転士の異常行動は、ゲーム脳の特徴に似ている」と、自説の宣伝に努めたりと、害悪を垂れ流しまくりです。

でも、需要あるところに供給アリ。あのセンセイがいなくても、誰か別の人が作文して販売したでしょう。マスコミも講演会の主催者も、自分たちがあらかじめ用意した筋書き通りのストーリーを語ってくれる人を雇うだけですし、読者も聴衆もしかり。人は信じたいものを信じるものなのです。

metro:

ありがとうございます。
たしかに、わりとある手法ですね。そういえば発明王中松氏もそんな感じでしたかね。もっとも王の方が邪気が無い感じですが。

せんだって日記、面白いですな。ずっと過去ログ読んでました。

う、紹介しておきながら過去ログ読んでない。私も読もうっと。

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