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マルCには意味がない

ビジネス英語雑記帳: (C)という著作権の表示にはどういう意味があるのか

(C) のありがたみは何かと言われた場合、格別ない、というのが私の理解です。強いて言えば、こういった記号を付けることで、権利の上に眠っていたと非難されることを免れ、あるいは、権利者だとの推定が働くことぐらいではないでしょうか。意味もわからないまま決まりごとして付されているマークが世の中にあるもので、その代表格が著作権の表示として使われている、マルシーでしょう。

特に、1989年以降はほぼ地球規模で無意味だ、ということで。もちろん(C) + "copyright" + 著作者名 + 初出年 という記述はそれ以前にデタラメ。


昔ゲーム会社でデザインを担当していた頃、だいたい制作タイトル作業も終盤に差し掛かり、エンディングクレジットの名前を確認して画像を作る頃に、制作部から必ず1本の電話がありました。

それはコピーライト表示で、(c)(*注:←本当はマルCね) + copyright + 社名 + 初出年 という表記を入れてくれというものでした。

やれやれという感じで、(c) はコピーライトの略だから (c) copyright はダブってておかしいんじゃないか、恥ずかしくないか?と聞くと、相手は「じゃ、確認する」と言って折り返しの電話では上意下達的問答無用なオーラを放ちながら「ウチの会社ではそうすることになってる」という宣告を出すのでした。私もいちいちそんなところで議論するのも面倒だから「わかりました」とだけ答えて、下っ端と中間管理職の会話は終わります。

一応どのタイトルのときでも、会社のことは知った上で「おかしくね?」とは聞き返してはいましたけど、変わることもなかったですね。どこの会社も近藤社長の会社のようにさばけた会社(参考: CNET Japan Blog - 近藤淳也の新ネットコミュニティ論:世の中はでたらめな仕組みで動いている) ばかりではないわけで、そうして無駄にまみれた日常を送っています。会社を変わってもそのへんは変わらず。今日も、クールビズも終わり無意味であることが証明されたスーツやネクタイをつけ、わざと打ちにくい配列に設計されたqwertyキーボードを叩いています。

(蛇足:qertyキーについては追記)

普通に使われてるキーボード(qwertyキー)は、タイプライター発明当初、早く打ちすぎると活字が引っかかるため、わざと打ちにくい配列にしたんだそうです。

で、セールスマンとしては逆に打ちやすく見せる必要があり、上手くデモを見せるためにホームポジションの一段上の段だけで"typewriter"と打てるように配置したんだとか。

日本人からすると、どっちにしてもキーの使用頻度が違うからまた別の問題ですが、キーを叩くたびに130年前の不合理に億を越える人間が付き合わされているんだと思うと世界最大級のトホホ感に力が抜けてしまうのでした。

コメント (7)

くじら:

copyright (c) xxxx 社名
某A社でもつかっていましたが、あの会社にはK田氏の独特のポリシーがあって、使っていました。

入社当時(1991)にパッケージ作るときに(c) xxxx 社名で作ったら、K田氏から「copyright」もつけろと、言われたので反論すると、「(c)がコピーライトだって一般人がわかるわけ無いだろ?だから重なってもつけるんだよ、っと」
ある意味男らしくキッパリ言われたので、納得した記憶があります(笑)

ちなみに微妙に反論しておくと、(c)つけなくても著作権は保護されますが、日本の法律(ココ重要)では、著作権を明示する意思がないって事で賠償額等に微妙に不利になるんですねぇ。

なるほど、K田さんでしたか。
たしかにそんなやり取りだった。思い出した。

法的効力についてはリンク先にもいろいろ書いてありますが、判例とかないんじゃ?

Blue:

私も最初にサイト立ち上げるときに調べてみたのですが、「ベルヌ条約加盟国ではいちいち書く必要は無いが、WWWのようなボーダレスな空間ではできれば書いておいた方がよい」とありました。
まぁ、私の所はパクられようのない中身のないサイトなんで、そんなことどーでもよいといえばどーでもよくて、ただ体の良いフッタが欲しかっただけ、という感覚で書いてます。

#ここ、もしかしてjavascript onじゃないと投稿できない?

Blue:

上記の注記の件について。
すみません、こちらのブラウザのバグかもしれません。言いがかり(ではなかったんだけど)付けてごめんなさい。

しかも、重複投稿してしまった‥‥。削除をお願いします。
お手数かけ申し訳ないです。

いやいやバグではないですよ。
リロードしないと書き込みを反映しないみたいです。私も最初「おや?」と思いました。

>言いがかり
Blueさんらしい謙虚さに笑った。依頼があったので削除しましたが、二重三重投稿くらいは気にしないでください。気楽にまたどうぞ。

くじら:

>判例とかないんじゃ?
はい、ありません。
裁判官の心の中のことですからねぇ。

ここからは微妙な話ですが、日本の民事裁判の場合、最終的な判断は、裁判官の常識に照らしあわされるわけです。

例・いくら根拠があって正当でも常識はずれだから、言い分は認めるけど金額は少なくしよう。

つまり、(c)を書くことが当たり前となっている世の中で、書かなかったのも落ち度あるよねぇって、裁判官の中で微妙な査定ダウンにつながるんですなぁ。

それって、書面に残りませんし、判例にものこらないです。

民事事件は最終的に裁判官の常識で決まるって知ったとき、正直、裁判官に常識あるわけ無いじゃんと絶望した記憶があります。(ちゃんと話を聞くとそんな事ないとわかって安心したんですけどねぇ)

要するに、書面には残らなくとも、反論側が「(c)無かったよ!」ということを言ったということですね。

(c)が無いから著作権無いと思ってパクってOKだと思ったんだよ!という主張だったんでしょうかね。

まぁつつけるところはつつくのが弁護士の仕事だろうけども…

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