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戦争のつくりかた

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戦争のつくりかた

懐かしく古めかしい、左翼的な主張を今頃ですがmixiで教えてもらって驚きました。いまだにこんなのがあるんだなと。
今やこんな論法は通用しないだろうと思っていたのですが、そうとも言い切れず、検索で見てみても、取り上げ方は概ね好意的だったりして、いまだに通用するんだなと不思議に思いました。

ツッコミどころは人によって違うと思いますが、以下、その関連のコメント群に加えて私が書いたものを再編集したもの。↓

りぼん・ぷろじぇくと(以下りぼん)は、実体の無い仮想敵を想定して作っていますよね。そしてその仮想敵は為政者側であり、「為政者は軍国主義者だ」と言ってるわけです。

つまり「我々(護憲派)は平和が好き。戦争きらい。軍備要らん。我々に反対の立場を取る人(改憲論者)はつまり、戦争をやりたい人だ。あなたは当然戦争、嫌いでしょ。だから私たちと同じ立場をとりましょう」と言っている。

ここでは、現実には大きな立場である「当然戦争はすべきではないし、してはならないが軍備は必要」という意見は、短絡した二元論で丸ごと押しつぶされ反対側に押しやられてしまうわけです。

それと、りぼんにあるような戦争観=徴兵とか国民皆兵型の戦争というイメージ;は古い。テロだとか、少数精鋭型(湾岸戦争とか)の戦争が現状中心なのに反してわざわざこう書くことで「あなたが犠牲者」という強迫観念で迫ってきますね。作為臭さを感じます。

こういう「左でなければすなわち右」という論理は、昔非常に流行って席巻しました。
いいオッサンには常識かもしれませんが、若い方はご存知ないかもしれないので説明をしてみます。

40年以上前、学生運動が盛んな頃に、このような二元論が非常に流行ったわけですが、それは何故でしょうか?

学生運動の「運動」って何?ってのを考えると答えは出ます。運動とは「日米安保条約反対運動」なんですよ。そしてその反対者は皆に「安保是か非か?○か×か?」の二択を突きつける。二元論で、それ以外の意見を押しつぶそうとする。そして形はともかく安保反対に持っていこうとする。(今でもその世代のオッサンの二元論頭ときたら!)

「だって我々は平和主義者ですよ?反対者は軍国主義者ですよ?」という二分割から、右翼という虚像(仮想敵)が生まれる。右翼は、特定の思想を指すものではなく「非左」としてその頃再定義されました。そして勿論、当時はまだ軍国主義者も今よりたくさん生き残ってましたから「仮想敵じゃないよ、実際にいるよ!」というリアリティもまだあったわけです。

だから当時の自民党は「右」であり、その中にあって田中角栄は中国との国交回復を果たしたという理由で「ハト派」と呼ばれたわけです(笑

現実は、「左じゃないから右」と決めていただけだし「左好み」だから「ハト派」と言われただけでなんです。

で、りぼんの主張に戻ると、主張の是非はともかく、論の進め方は非常にマズイ。こういう詭弁で偽装した論で人を説得するのは、どうか。

こういうものを目にすると、なんだか数年前に流れていたチェーンメールを巡り巡って今また受け取ったような気分というか、新興宗教が信者集めに昔ながらのデマゴーグを今風にアレンジしてまた流しているのを目にするような気持ち悪さを感じます。

コメント (3)

匿名:

イい

一:

正直な感想として貴方が何を仰りたいのかよく掴めません。
結局、左がいるから改憲派まで右扱いされる、と主張なさっているのでしょうか?
そうであるとすれば、何も「戦争のつくりかた」自体を取り上げなくても良いのではないですか?
私は右でも左でもありませんが、「戦争のつくりかた」に関しては納得できました。
そもそも、この本の捉え方としては「作り替える行為」を「悪」としているのではなく「作り替える政府」が「悪だった場合」の可能性を危惧しているわけであって、右だの左だのを意識しているわけではないと思います。
改憲派も護憲派も戦争をしたくない点では一致していると考えますが、問題は憲法を作り替える(作りあげる)際の政府が「必ずしも民意を反映した改憲を行うか定かではない」という事です。
決して現政府が悪と言い切るわけではありませんが、残念ながら民意に沿った改憲が行われる保証もなければ、「改悪された後になって憲法を正す事も民衆の力では不可能」です。
それが政治なのです。
正しい民衆主義が貫かれていない現状(※政党と企業の癒着による票稼ぎ等...特に自民党にはよく見られる傾向ですが)においての改憲はあまりにもリスクが多すぎると考えます。

metro:

私も右でも左でもありませんが、正直何を言いたいのかはよく分かります。

「よく掴めない」のなら、もう少し何度か繰り返し読まれることをお薦めします。「正しい民主主義」のクダリはツッコミどころ満載ではありますが、まずは置いておきましょう。少なくとも「政治とはそういうもの」だと語るには少々力不足ですね。

議論や主張は、少なくとも相手の言わんとしたことに対する反論や、異論でないと成り立ちません。あなたは私の書いたこととは無関係に、自分の主張を言ってるだけですよ。私の書いたことへの返答として。まずはよく理解した上で頑張って主張してみてください。もしくは、どこが分からなかったかとか。じゃ、また出直してきてください。

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