水彩紙ブロックの使い方

水彩紙の種類は、スケッチブックタイプ、1枚ずつ裁断されたもの、そしてブロックタイプがあります。特にブロックタイプはおすすめです。

スケッチブックはお手軽ですが、紙の反りやたわみが出てしまいます。額装して仕上げるとなると少し心もとないですね。裁断されたもの(水彩紙単体)の場合、水張りをしますが慣れが必要で、時間もかかります。ブロック紙は水張り不要で反りやたわみも出にくく便利です。

ブロックは水彩紙の端が糊付けされています。丈夫な台紙も一緒です。描き終わったら、糊がついていないところにペインティングナイフなどを差し込み剥がします。

このまま使っていると台紙から紙がまるごと剥がれてしまうことがあります。


水彩画、特に透明水彩では基本的に白の絵の具を使いません。白の絵の具を使うよう指導する先生は、まずいないでしょう。仕上げに白の不透明絵の具を使う方もいますが、できれば透明水彩ですべて描いたほうが破綻なく仕上げやすいでしょう。

では、白い糸を描くとしたら?白以外で外側を描かないといけません。それは大変ですし、外側に描く絵の勢いも削がれてしまいます。そんな時に有効なのが「マスキング」です。マスキングインクという乾くとゴム状になるインクで描き、あとで取り除くと紙の白が残ります。マスクする面積が大きければマスキングテープも有効です。

マスキングの例。テープを併用する際は境界が目立たないよう気をつけて

マスキングは白く残したい線や点などには特に効果的です。弱い紙だと紙を傷める可能性もあるので事前にテストしておくと良いです。ウォーターフォード紙やアルシュ紙など強い紙であれば全く問題ありません。