波間
波間

久しぶりの教室、しかも見られながらのデモに緊張しつつなんとか仕上げまで持っていきました。今回ひとつやってみたかったことを試してみました。それは「絵の具を3色しか使わない」というものです。

基本の3原色(赤、青、黃)だけで十二分に色彩感のある絵が描ける、というのは知っていましたが実際にやってみるのは初めて。なるほど、思うより気持ちよく描けました。彩度低めですが、いつもどおり描ける感触です。

「三色で描く」というのは人をびっくりさせるための芸でも無駄な苦行でもなく、とても多くのメリットがあります。ざっと思いつくだけでも↓

  1. 色と色との関係を理解できる
  2. 混色する習慣が身につく
  3. 絵の具に迷わない、道具がシンプルになる

というところでしょうか。 特に 1,2番はこれから始める方に有効です。緑の木の葉に緑の絵の具を塗り、肌の色に肌色絵の具を塗る、ということをやっているととても下手に見えます。混色して色を探す、というのは上達への近道です。

3番目にあげた「道具がシンプルになる」というのもこれから始める方には強い味方です。買う絵の具が3色で良いわけですから道具代がその分安くなります。使わないでそのまま放置される絵の具にもなりません。また、持ち運びも簡単で屋外で描くときも助かりそうです。絵の具箱の絵の具を漁って探す必要もなくなります。

メリットがある反面デメリットもあるのですが、ひとまず描くことに慣れてから考えても遅くないです。これはおすすめの手法です。